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[商品検証]冷却ファンあれこれ(2006年8月21日更新)

6月中旬、梅雨真只中のムシムシする頃になると水槽からヒータを引き上げて、冷却ファンの設置をします。水槽用クーラーだったらどんなに状態よく夏を乗り切れるだろうと思いますが、入手コストや維持コスト、設置スペース、水槽の本数などを考えるとちょっとね…。冷却ファンは、水面に風を当てて水を気化させて水温を下げる仕組みです。これでもけっこう役にたつもので、電気代だって一カ月1台、数十円レベルです。

近頃は、どのアクア用品の機能もデザイン性もだいぶよくなってきました。そんな中、今年も新型の冷却ファンがいくつか発売され、私が目をつけたのはニッソーの『ぴたっとファン』シリーズ。オープンアクアリウムだとなるべく水面を覆いたくありませんからね。今回のニッソーの新製品、相変わらずパクリのスタンスですね(笑)。昨年ヒットした『コトブキ スポットファン』シリーズとダブリます。ただし、後だしである以上、当然よりよくなっている訳で、ちゃんと独自の機能を盛り込んだりと差別化アリ。上の写真左から、『Kotobuki スポットファン20』『NISSO ぴたっとファンM』『Kotobuki スポットファン10』『NISSO ぴたっとファンS』です。では、この製品をちょっと比較してみましょう。

消費電力表
NISSO ぴたっとファンM
4.8W
Kotobuki スポットファン20
2.7W
NISSO ぴたっとファンS
2.9W
Kotobuki スポットファン10
1.7W

ファンの部分はどれも小型なために低電力。この類いの電源はだいたいACアダプターです。それにしてもこのACアダプターって、ケータイのみたいに小さくならないのかなぁ。

本体サイズはニッソー製の方が少し大きめで、厚みがあります。とくに『ぴたっとファンM』はデカイ。

設置方法。コトブキ製はちょこっと引っ掛けて吸盤で固定。ニッソーは、フックの幅を調整して引っ掛けるのみ。どちらも枠あり/なし対応。見た目的には、ニッソーの取付部分がゴテゴテした印象ですが、設置は簡単です。

 

最も特徴的な相違点。それは空気の吸入方法です。コトブキは背面に対し、ニッソーは下から吸入するところ。その分、ニッソー製は多少厚みがありますが、背面がスッキリ・シンプルなデザインでイイかんじ。でも大きい方の『ぴたっとファンM』は、なんであんな厳つい形状にしたのでしょうか?

もうひとつ、決定的な相違点は、空気の排出口。コトブキは細く狭く、ニッソーは太く広くなっています。この違いは実際に使用するとわかります。コトブキ製は出口の狭さで風力が強く集中的に水面に風があたり、粗く波打ちます。一方、ニッソー製は出口を余裕をもたせているせいか、水面はあまり波打ちません。また、ニッソーの排出口は風向の調整が可能で、実際の使用感はかなり気に入りました。

 

■『NISSO ぴたっとファンM・S』の変な注意事項

『NISSO ぴたっとファンM・S』には次の注意事項が記載されています。『ファン用サーモを併用して頂くことはできませんので、タイマー等による時間での制御を行ってください』って、どうゆうことでしょう?単にサーモを使っての電源のON/OFFなのに意味がわかりません。ということで、購入前に問い合わせていました。回答は、このファンは電源スイッチのあるACアダプター(低電力)タイプですが、逆サーモの製品の中に電源スイッチ付や低電力に対応していない製品があるから、だそうです。ちなみにSは2.9W、Mは4.8Wですが、うちで使用している『エヴァリス EVサーモ100C』は1〜100Wまで対応なので使用可能なハズです。とはいえメーカーは逆サーモの使用を推奨していませんので、「問題がおこっても知らないよ、あしからず」ってことなのでしょう。もちろん私は逆サーモを使用していますが、いまのところ、とくに問題はなようです。

 

■総評

これらの構造や設計の違いからでしょうか、作動音は『NISSO ぴたっとファンM・S』ともにけっこう静かだと私は思います。ただ、あくまでもこれまでの製品とくらべてであって、作動音が気になるか気にならないかは、設置した場所やそれぞれの感覚の違いもあるでしょうが。それにしても『Kotobuki スポットファン20』の作動音は前々からうるさく思っていましたが、さらに気になりはじめました。

冷却能力に関しては、『NISSO ぴたっとファンM』『Kotobuki スポットファン20』『Kotobuki スポットファン10』『NISSO ぴたっとファンS』という順番かなと思います。大きい方では、私が試した結果もあります。まず、Sizs45cubeに『Kotobuki スポットファン20』を設置し、Sizs90に『NISSO ぴたっとファンM』を設置。そして両方の電源を『エヴァリス EVサーモ100C』1台に接続して、1つしかない温度センサーはSizs45cubeに設置。この状態で作動させます。一見、『スポットファン20』の方が水面が荒く波打つので風力が強そうですが…。さて、設定温度でサーモが止まってから、両方の水槽の温度をチェック。結果は、若干0.5度未満ほどSizs90の方が高いですが、水槽サイズが倍違いますからこの程度の差なら『 ぴたっとファンM』は十分パワーはありそうです。ちなみに測定環境は、室温30度に対して、サーモの設定は27度。

 

 

■NISSO ぴたっとファン

風の排出口は調整可能で、広角面積に風を当てる構造になっているため、水面の広い面積で気化熱を効率良く発生させて水温を下げます。枠有り・無しに関係なく簡単に取り付ける事ができます。低発熱アダプター採用、低振動・騒音設計です。

■NISSO ぴたっとファンS(SIZE 30cubeで使用)

■作動音/☆☆☆    ■冷却力/☆☆☆

※30cmキューブ水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格: 3465円(税込)■定格消費電力 2.9W ■定格電圧AC 100V(50/60Hz) ■適応水槽:40cm水槽(30リットル)以下 ■ON/OFFスイッチ付 ■淡水専用  ※ファン用サーモは併用不可、タイマー等による時間での管理を推奨。

※注意:海水はサポートしていない製品です。海水使用での故障にはメーカーは一切保証いたしません。私は自己責任として使用しております。

 

■NISSO ぴたっとファンM(SIZE 90、SIZE45cubeで使用)

■作動音/☆☆☆    ■冷却力/☆☆☆☆

※90cm水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格: 3990円(税込)■定格消費電力4.8W ■定格電圧AC 100V(50/60Hz) ■適応水槽:45〜90cm水槽(35〜160リットル)以下  ■ON/OFFスイッチ付 ■淡水専用  ※ファン用サーモは併用不可、タイマー等による時間での管理を推奨。

 

 

■Kotobuki スポットファン20(2005年にSIZE 45cubeで使用)

■作動音/☆    ■冷却力/☆☆☆☆

※45cmキューブ水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格:3800円(税別)■寸法(mm):W93×H63×D258 ■約3cmのすきまに設置できる外掛式 ■〜60cmくらいまでの水槽に対応 ■電源:ACアダプター ■定格消費電力:2.7W ■取付枠に合わせて調節スライドで固定できる ■ON/OFFスイッチ付 ■淡水用

■実際の使用感/水槽の外観をほとんど損なわないのがイイ!冷却サーモを使用せずに作動させたところ、室温29度に対して水温は26度くらいまで下がりるので冷却力も強い。しかしながら作動音は相当うるさくて、がまんできず、『ニッソーぴたっとファンM』へ変更しました。

 

 

■Kotobuki スポットファン10(SIZE 20cubeで使用)

■作動音/☆☆    ■冷却力/☆☆☆☆☆

※30cm水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格:3,300円(税別)■寸法(mm):W68×H63×D215 ■約2.5cmのすきまに設置できる外掛式 ■〜30cmキューブくらいまでのコンパクト水槽に対応 ■電源:ACアダプター ■定格消費電力:1.7W ■取付枠に合わせて調節スライドで固定できる ■ON/OFFスイッチ付 ■淡水用

■実際の使用感/風量は小型ながらかなり強い。上記写真のように以前はSizs30cubeで使用していましたが、背面吸入なのでスペースがあまりとれなかったのでファンモーターに負担がかかっていると思われ、現在は設置スペースに余裕のあるSize20cube用にしました。

気になる点。なぜパステル・グリーンなのでしょう?スケルトンっぽいので小さい水槽にでも違和感がないよう、クリスタルのイメージ?個人的には白のスケルトンがよかったような気がします。それと小さい割に作動音が若干気になります。

※注意:海水はサポートしていない製品です。海水使用での故障にはメーカーは一切保証いたしません。私は自己責任として使用しております。

 

 

■Tetra クールファンFC-30

■作動音/☆☆☆   ■冷却力/☆☆☆

※20cm水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格:2940円(税込)■寸法(mm):W84×H140(クリップ部分は除く) ■フレーム幅16mmまでの水槽に取付可。クリップ固定 ■水槽サイズは小型水槽: 17〜41cm以下(約5〜25リットル)に対応 ■電源:ACアダプター ■定格消費電力:4.2w(50Hz)、4.1W(60Hz)■ON/OFFスイッチ付 ■淡水/海水用

■実際の使用感/うたい文句は「冷却効果約-3度」。一応「テトラワンタッチフィルター(OT-30)を使用したPL-17水槽(約5リットル)の水温30℃を水温27℃に冷却。冷却効果は湿度が高いと弱くなり、低いと強くなります。」とただし書きがあります。ここまできちんと例が記載されているものめずらしいですが、導入時にとても参考になりますよね。

もうひとつ目を引いたのは「静音設計」。 基本的なシンプルな構造なので、最低限の作動音だろうというのは、なんとなく想像できます。実際は、「プーン」っていうような少し高めの音です。ま、こんなものですな。うるさいといえばうるさいし、静音といえばそうだし、 アナログタイプなんですから、これ以上はどうしょうもないだろうな、ってことで静かな方だと思います。

取付部分はコンパクトでイイと思います。バネ式のクリップで挟み込むだけの簡単設置。上記の写真右でおわかりの通り、実は水槽ではなく、いつもは妻の激愛するハムスターのゲージで使っています。きぐるみ着ていますからさすがに夏は暑そうですもんね、ファンの前で柵に手をかけて涼んでいる姿は人間みたいで笑えますよ。で、左の水槽の写真は参考にSizs20cubeに設置してみました。この手は、実際は水草水槽にはよろしくないようですな。コンパクトといえど直径85mm、Sizs20cubeの水面1/4はおおいかぶさり、照明の妨げになってしまいます、致命的です。

 

 

■JUNカンパニー コンパクト クーリングファン(2005年にSIZE 90で使用)

■作動音/☆☆☆   ■冷却力/☆☆☆

※90cm水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格不明(実売価格は3000〜4000円台くらい)■ファンサイズ(mm):8.5×8.5 ■可動アームの長さ:約9cm ■電源100V 50/60Nz ■消費電力:15W ■水槽枠取付/〜16mmまで対応 ■淡水用

■実際の使用感/アーム式で風向自在。シルバーカラーで、ファンの本体は金属製、全体的に高級感があります。 作動音はさほど気になりませんが、そのぶん風力が弱い印象。とはいえ、実際は90cm水槽で約3度ほど下がったので風口が広いぶん、冷却の高率はよいのでしょう。 唯一、電源がACアダプターじゃないのですが、そのせいか、消費電力が高めなのが気になります。

 

■GEX 冷却スリムファン(2003〜2004年にSIZE 60で使用) 

■作動音/☆☆☆    ■冷却力/☆☆☆

※60cm水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格:3,990円(税込)■寸法(mm):W118×H315×D50 ■〜60cmくらいまでの水槽に対応 ■電源:ACアダプター ■消費電力:50Hz/3.7W、60Hz/3.5W ■1ヵ月の電気代:連続使用した場合(1kwH=25円の場合)50Hz/約67円、60Hz/約63円 ■取付は簡単クリップ式 

■実際の使用感/クリップ式で場所を選ばない手軽さがいい。冷却能力もまずまず。ただいまとなっては、このサイズはちょっとね…。

 

■GEX 冷却スリムファンビッグ (2002〜2004年にSIZE 90で使用)

■作動音/☆☆☆    ■冷却力/☆☆☆☆☆

※90cm水槽に対しての使用感で、星が多いほど良で5コ最高。判断は私の独断ですのでご容赦ください。

■標準価格:6,090円(税込)■寸法(mm):W153×H355×D55 ■75〜120cmくらいまでの水槽に対応 ■電源:ACアダプター ■消費電力:50Hz/4.7W、60Hz/4.5W ■1ヵ月の電気代:連続使用した場合(1kwH=25円の場合)50Hz/約85円、60Hz/約81円 ■枠付/枠なし取付可能 ■可動式送風口

■実際の使用感/冷却能力はとにかくイイ。可動アームと可動式送風口を調節することで 90cm水槽で4度は下げることができていました。作動音もそんなに気になりませんでした。 欠点をあげるとしたら、やっぱりサイズがビッグで目立つことでしょう。

 

 

番外編

■シーリング・ファン(天井設置型空調ファン)

うちのリビングは真南向きで冬暖かいのはいいのですが夏は相当暑い…。それでリゾートホテルの天井でクルクル回っているあの扇風機みたいな空調ファンを天井に設置しています。日本のメーカーのものは本体の高さが低いものが揃っているので、一般的なマンションの天井高でもぜんぜん見劣りしません。それに引っ掛けシーリング対応タイプを選べば大掛かりな工事の必要はなく、照明を取り付ける程度の手間で簡単です。ただし、シーリングタイプには下記図のように種類があり取付が多少面倒な場合もありますが、その時は購入店などに取り付けてもらった方が安全でしょう。

(左図)角形引掛 シーリング  (中図)丸型引掛 シーリング (右図) 引掛埋込 ローゼット

扱いもリモコンで簡単に操作できます。とにかく実用面でもおすすめで、緩やかな風で気持ちいい。冷房と併用すれば設定温度が28度程度でも十分すぎるくらい冷えて節電 にも効果あり。冬の暖房時は効率良く部屋が暖まり、春秋はゆっくり回してさわやかなため一年中つかえます。

 

 

実は45cmキューブ水槽に『Kotobuki スポットファン20』を取り付けた時、外観がスッキリして思いのほか良かったので、90cm水槽にスポットファン20を2台設置した方が見た目がスッキリしてよかったかなぁ…ってちょっと後悔しはじめていたのですが、スポットファン20を可動させたところ想像以上に音がうるさく、逆にコンパクト クーリングファンは想像以上に静か〜。スポットファン20を合計3台も設置しなくてよかったです^^;

うちは水槽の冷却ファン可動と同時にエアコンを作動させると、水温が1時間ほどで一気に26度以下にまで下がることがあります。日常的に暑い中での水温差は逆に水草や魚へのストレスとなってしまいますので気をつけなければなりません。温度の下がり過ぎを制御するために、冷却ファンのon/offをコントロールする逆サーモスタットが望ましいです。うちは通 常、ヒーターを使用する季節は26度に設定していますが、暑い盛りにエアコンをつけることで4〜5度ちかくも下がる温度差はやばいかもって感じなので、夏場の逆サーモの設定は28度と少し高めに設定。

←「エヴァリス EVサーモ100C」を使っています。

さて、冷却ファンは水面 の蒸発によって熱を下げています。淡水は気が付いた時に水を足せばよいですが、海水の場合は塩分濃度があがるため、とくに注意が必要です。しるしをつけて水が減ったぶん毎日帰宅後に足しています。とくに小さい水槽は比率的に蒸発が激しいので気をつけましょう。

 

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