GRASSY AQUA
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[技能]小型水槽マスター:Size20cube(2007年9月28日更新)

水草水槽は小型といえど通常の水槽なみに機能を満たすシステムを組まなければなりません。しかしサイズの面からずいぶん手軽に設置・管理できるメリットはあります。一般的には、水槽は水量が多いほど安定し、メンテナンスのスパンが長くなるという定義がありますが、そうなると小型水槽は真逆。水量が少ないことから外温等の設置環境の変化が水槽内の環境に影響あたえやすいのは瞭然です。では、はたして小型水槽の長期維持は本当に無理なのでしょうか?

と、安直な問題定義をたてていながら、早速、答えは『可能』です。ここからは、私が維持してきた20cmキューブ水槽を例にすすめます。20cmキューブ水槽の水量は8リットルですが、おそらく倍くらいの水量くらいまでは、下記の方法があてはまるでしょうし、もう少し大きめの水槽でも比率を踏まえれば参考になると思います。

 

では、20cmキューブ水槽を安定維持するためのポイントをあげます。

■機器について

[照明]メーカー推奨の光量より、高光量が望ましい(色温度ではなく照度が)。一般的なマニュアルでは高光量はコケの発生を招くとされているが、実際、安定した環境下では決してそんなことはない。必要な光量が「中〜強」とある水草は高光量なほど健康的に生育し、水草が繁殖することは狭い隔離された環境でも良好な水質の安定を促す。参考に、うちでのSIZE20cubeには22Wスパイラル球/昼白色を1灯、水面より5〜10cmの位置から照射している。

[ろ過器]壁掛け式よりも外部式が望ましい。機能の問題ではなく、ろ過容量は多い方がよいということからの結論である。うちのSIZE20cubeを参考にすると、ろ過器は「SUDO エデニックシェルト V2」を使用し、ろ過材容量は0.8リットル程度だろう。20cmキューブ水槽の水量8リットルに対するろ過容量は約1/10となる。通常の水槽の例にあげるとうちの90cmではろ過材容量の約1/26、45キューブ水槽では約1/23。数値からだとSIZE20cubeは2倍以上の浄化機能が働いていることになる。実際、確かに大変安定している。ひとつ問題点もある。それは水流の強さ。市販の小型外部式ろ過器では20cmキューブ水槽に対してはややろ過水量が多すぎるのだ。そこを解決するのが下記のCO2強制添加に利用した「デュフューザー」。

[ろ過材]エデニックシェルトのろ過槽は2槽に別れている。吸水された側のろ過槽にはろ過材を充填する。うちでは付属のろ過材は使用せず、よりろ過を密化させる目的でエーハイサブストラット プロ スモールを使用。排水側のろ過槽側は付属のスポンジのみ。この槽は通水性が悪くなるとろ過機能を低下させるからだ。

[CO2添加]もちろんCO2添加は必須。市販の添加器具も小型水槽用のものがあり、好みだろう。うちでは小型ボンベ仕様の「ADA CO2システム74-YA/Ver.2」のレギュレーターを使用。CO2拡散には、水槽内をスッキリさせるためろ過器を利用した強制添加をおこなっている。はじめはプラスチックパイプと逆流防止弁で自作した強制添加器を排水パイプに接続していた「CO2強制添加器(1)」。その後、読者の方からいただいたアイディアを用い、エーハイム製のデュフューザー型番4003650(9/12φ用)に変更「CO2強制添加器(2)」。※ちなみにエーハイム製のデュフューザー型番4003650(9/12φ用)は2007年6月に廃盤となり、現在、パイプ径9/12に対応したデュフューザーは市販されていないようである。

 & 

[温度管理]小型水槽維持の要がこの温度管理だろう。夏場は、小型冷却ファンだけでなく逆サーモスタットを使用してきちんと管理したい。暑さにはそれほど神経質になることはないが、それでもピーク時に29度以下をキープできればベスト。さて問題は冬場。水草育成に最適な24〜26度を常に維持しなければならない。近頃の水槽内用のヒーターはとても小型化しているが、さすがに20cmキューブの水草水槽となると窮屈で見苦しい。そこで水槽外の底面に設置できるパネルヒーターを使用する。パネルヒーターには温度調整できない簡易的なタイプがあるがこれではまず無理だと思う。とくに外温が非常に低温になると保温が間に合わず、しかも外温によって水槽内の温度は不規則になるだろう。となると多少割高になるが、温度調整できるパネルヒーターがよい。20cmキューブ水草にぴったりなのは『マルチパネルヒーターミニ8W「小型水槽の保温」』 。コントローラーで調整した水温に自動でほぼ安定して管理できる。なお、底床からの保温は水草にとっても大変有効で健康的に生育するメリットもある。

[底床素材]「ADA アクアソイルママゾニア・パウダー」を使用。水深がないことから底床ベースは使用していない。ただし、バクテリアの活性化のために一番底にADA「バクター100」と「クリアスーパー」もしくは「トルマリンBC」を添加している。

[タイマー管理]水草水槽である以上、やはりタイマーによる規則正しい管理をするべき。管理するのは照明とCO2添加(電磁弁)のみなのでタイマーは1台でよい。8時間前後の点灯および添加が望ましい。小型水槽にかぎっては唯一、夜間のエアレーションを行わなくても問題ないように思える(個人的主観だが。ただ完全に安定すると本当に長期間にわたって油膜もはらなくなったのだ)。

 

■水槽設置場所について

上記でも述べましたが、小型水槽を安定して維持する要は温度管理だと思います。このことから小型水槽の設置場所についてはとくに温度変化の少ない場所が望ましいです。なるべく外光による明るい場所は避け、外気に影響されやすい(温度変化の大きい)玄関や室内でも窓辺等は避けた方がよいでしょう。

↑設置例。ちなみに、クリップ式照明をラック内に設置するのにカーテンなんかに使う突っ張り棒を使用。また、水槽の後ろはろ過器や器具や配線でごちゃごちゃして見苦しいため、水槽の背面に白色半透明のプラ板を貼って、ミスト水槽っぽくしてみました。突っ張り棒もプラ板も100円ショップで入手。ホームセンターに比べ、そうとう安く入手できてちょっと感動。

 

■小型水槽の立ち上げと管理

水槽の立ち上げ時の管理については、小型も中型も大型も基本的には変りないと思います。コケとの戦いを避けたいならば、とにかく1カ月間はマメに水換えすることに徹することでしょう。ただ小型水槽の方が頻度が多くなりますが、水量が少ないことから日課になれば肉体的な苦痛はありません(笑)。

小型水槽の立ち上げ時の管理については、私が実践した方法が2種類あります。どちらも良好に立ち上がり、安定した後は通常の水槽と同じく、週に1回、水槽の1/2の水換えだけですむようになり、コケ知らずとなりました。では具体的な方法については、下記の表を参照してください。

すぐに水草を植栽したい場合の方法

ポイント:最低1カ月間はさぼらず、マメな水換えを続けることが重要。

 

(1)小型水草用水槽(20cmキューブ)をセッティング。底床素材をしき、水を入れ、ろ過器・CO2添加装置・水温管理器具、照明を設置し、水草を植える。すべての器具をスタート。生体はこの段階ではレッドラムズホーン等の小型の貝のみコケ予防に入れてもよい。

(2)立ち上げから2週間まで、毎日、1/3〜1/2の水換え。この間、亜硝酸やアンモニアが発生するので生体は入れないこと。

(3)2週間後から4週間まで1〜3日おきに1/3〜1/2の水換え。3週間後以降に小型エビや小型魚をいれてもよいだろう。

立ち上げから1カ月以降は、コケが生えないようならば少しづつ水換えの間隔をあけ、最終的には週1回の1/2の水換えですむようになる。

 

なるべく楽に確実に立ち上げたい場合の方法

ポイント:最低1カ月間は水草を植栽せず、照明も点灯しないこと(なるべく暗くしておく)。そのかわりに水換え頻度を少なく管理できる。

 

(1)小型水草用水槽(20cmキューブ)をセッティング。底床素材をしき、水を入れ、ろ過器・CO2添加装置・水温管理器具、照明を設置。器具はろ過器のみスタート。生体はこの段階ではレッドラムズホーン等の小型の貝のみコケ予防に入れてもよい。

ポイント:水草は立ち上げより1カ月間は植栽しない。その間、照明は点灯しない(コケ予防にもなる。生えても茶ゴケが薄らと生える程度)。また、CO2も当然、添加しなくてよい。

(2)立ち上げから2週間は、2〜3日おきくらいに1/3〜1/2の水換え。この間、亜硝酸やアンモニアが発生し、沈静する。

(3)2週間後から4週間まで、できるだけ3〜5日おきに1/3〜1/2の水換え。水換えは少しぐらいさぼって頻度が少なくなってもかまわない。暗くしていれば、ほとんどコケは生えないが、もしガラス面に茶ゴケが生えた場合、スポンジ等で丁寧に除去し、水槽内を清潔に保つようにする。底床にはほとんどコケは生えないはずである。

(4)1カ月後、いよいよ水草を植栽。また、小型エビや小型魚をいれてもよい。後、できれば週2回くらい水換えして様子をみる。水草が繁殖してくれば週1回の1/2の水換えですむ。

と、まあ、くどくどかきましたが、とにかく一旦、安定したらこっちのものです。水槽の水量に対するろ過槽の余裕から、ろ過器のメンテナンスも様子をみながら3〜半年ごとくらいで十分だし。私的には、こんなに小型水槽維持が楽ちんなら、いくらだって増やせそうで、ちょっと怖いくらいですから…。

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