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水中育成でのサイズは、葉幅3mm、葉長3〜5mm程度と、とても小さく繊細な前景に向く小型種だ。光量やCO2など条件がなにか足りないと立ち上がりぎみに間延びして成長してしまう傾向がある。
成長は非常に早く、空いたスペースを埋め尽くすように増えていく。植栽の本数が少なくても、枝別れしながら匍匐して増えることから、スペースに対して均等な間隔で植えてやればよい。整った環境であれば瞬く間にキレイなライトグリーンの絨毯をつくっていくだろう。
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ただ、成長の早さは欠点でもある。やがて密になり折り重なってボリュームがでてくると、下部が枯れたり、根が抜けて固まりごと浮いてしまうことがあるのだ。目指す水景が完成した後は、過密化する前に定期的にトリミングし、手が追えなくなったら新たに差し戻して管理するとよいだろう。
強い光を好むようで、少量のCO2添加でもよく気泡をつけ、ピーク時は、シリアにひけをとらないくらい美しい。たくさの気泡を放つ瞬間をながめるのは水草育成の醍醐味ではなかろうか。
もうひとつ、比較的水温が高くてもよく育つように感じる。というより、私の主観では高水温(28〜30度)になってもよく成長すると思う。これは目線を変えると、夏向きの前景用水草であるだろう。
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本種は水上育成にも楽に移行できる。参考に、右写真は7cmの陶製の器にADAアクアソイルアマゾニア・パウダーを入れ、水上で管理。光は直射日光をさけ、南側の明るい場所に配置し、夏場なので温度は26〜30度以上、水深は5mm程度で頂芽が水面に出る程度にしている。植栽からまだ1週間の写真だが、すでに新葉を2〜3対を展開している。注意して見ると、新葉は水中葉よりも小さい葉なのがわかるだろうか。水上ではより小型の葉に変り、密な茂みをつくる。トリミングして処分するものやストックを兼ねて、観賞用に工夫をこらして水上育成してみてはいかがだろうか。
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前景に使用できる小型種に、似た容姿な最近流行りのキューバパールグラスがある。これは植栽直後は根付きが悪いため抜けやすく、成長のスタートが遅いが後の管理は比較的楽になる。対して南米ミズハコベは植栽当初の苦労はないが、成長の早さから後の管理に気を配り、コントロールすることが一番のポイントとなる。
さて、よくある水草の「ハコベ」には、「ミゾハコベ/Elatine(ミゾハコベ科)
」「ミズハコベ/Callitriche(アワゴケ科)」「スズメハコベ/Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)」の3種があり、それぞれ分類科が違う。中でも「ミゾハコベ」と「ミズハコベ」は名前が間際らしく、「ゾ」と「ズ」を間違えば、ぜんぜん別種をさすことになるので、注意して呼び別けてほしい。容姿的には「スズメハコベ」は葉が細いことから容易に区別つく。「ミゾハコベ」と「ミズハコベ」は数種あるが、今のところ大きさや容姿から区別がつくだろう。
本種は「南米ミズハコベ」だが、時々「ミズ」でなく「ミゾ」というのをみつける。私的には単なる言い間違いだろうと思っていた。ところが、である。最近、販売関係の方に「南米ミゾハコベ」という別種がやはりあると聞いたのだ。
その前に「ミゾ」の「南米ミゾハコベ」といえば、1998年発行のADAアクアジャーナルvol.46とvol.50に紹介されていたのを記憶していた。本書には1997年に採集されたとあったが採取地の表記はない。その後、2003年くらいに私は「ミズ」の方の「南米ミズハコベ」を入手し育成した。その「ミズ」とアクアジャーナルの「ミゾ」、そして現在育成中の「ミズ」は、あくまでも私の主観だが、どうみても同一だと判断している。
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話しは戻るが「南米ミゾハコベ」という別種があるという話しでは、どうも採集地違いということらしい。特長についてはあやふやなのであえて記載しないが、本来の名前の意味を踏まえて使い別けられているとしたら、きっと相違点があるに違いない。
ちなみに日本でも「ミゾハコベ」と「ミズハコベ」はみられる。外観は一見似ているが見分け方がいくつかあり、一番わかりやすいのは花だろう。「ミゾハコベ」は葉腋に淡紅色の花弁3枚のごく小さな花を咲かせ、「ミズハコベ」は葉腋に無花被(めしべやおしべを囲む花びらがない)の黄緑色の粒のような花をつけるため容易に判断できる。
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「南米ミズハコベ」は初夏から夏にかけて水上育成してみたが、猛烈な繁殖をみせたものの結局、開花までいたらなかった。おそらく湿度のある温室で試したのがよくなかったのだろう。次は少し涼しくなってから外気で水上葉育成を再チャレンジしてみようと思う。また、「ミゾ」の方もできたら信用のおけるルートから入手して調べてみたいと考えているところである。文/h_ahli
※この件に関して、もし、ご存知の方がいらっしゃったら、ご連絡いただけると助かります。
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