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本種の通称は、学名や科名やロカリティの組み合わせが様々あってとにかくわかりにくい。
理由のひとつに学名が変ったこともある。以前は「Eusteralis stellata(Lour.)Panigrahi/エウストラリス・ステラータ」とされていたが、現在では『Pogosutemon
stellatus(Lour.)Kuntze/ポゴステモン・ステラトゥス』へ統一されつつある。
また、本種の科名はシソ科。おそらく採集当時にリムノフィラの一種と思われていたのか、または、ゴマノハグサ科のシソクサ(リムノフィラ)として混同されたのか、「リムノフィラsp.」とも呼ばれる場合がある。ちなみに本種と同じような草体の通称「ニューオランダプラント」はゴマノハグサ科であることからしても、その成り行きは理解できる。
つぎにロカリティについて。採集地のキンバリーはオーストラリアなので、通称につくロカリティは「キンバリー」でも「オーストラリア」でも間違いではない。しかし当然のことながら、ポゴステモンは本種だけではない。少なくてもメディアで紹介されている水草としてはもう1種ある。こちらは、日本産のポゴステモン「ミズネコノオ」や「ミストラノオ」に似てスリムで輪生数が少なく、色が赤くなるのが特長で、通称は「ポゴステモンsp.オーストラリア」と呼ばれている。この種と区別する意味もあり、本種は『ポゴステモンsp.キンバリー』と呼ぶことが妥当だろう。
水草の通称は、採集時や流通での区別についたインボイスがそのまま水草の通称として呼ばれ、一般化してしまうことが茶飯事なのは言うまでもない。ただその後に正式な学名や科名が判明することで、新しい通称が登場してしまう場合がある。これが煩雑化のよくある要因だが、いずれは徐々に淘汰されいくに違いない。本種はとくにショップでの通称がそれぞれ違うのが目につく。少なくてもプロの分野では、細心の注意をはらってほしいと常々願っている。
さて、通称ごときで長文となってしまったが、あらためて、学名が「ポゴステモン・ステラトゥス」へと変ったことを認知していただき、本種の通称は『ポゴステモンsp.キンバリー』と統一化してほしいものである。
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